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【見守りカメラ】小児科医的見守りカメラ観

見守りカメラ、最近流行っていますよね
スマートフォンでいつでも子どもの様子を確認できるし
動きを検知して通知もくれる優れもの!

ただでさえ手のかかる子育て
カメラを使用して育児負担を軽減したい
他に見てくれる人がいないから、カメラで代用したい!
という気持ちはよくわかります
一方で使い方を誤りニュースに報じられた事件などもありました
ネグレクトなどに繋がりかねない可能性を秘めています

今回は小児科医の立場から
子育てカメラについて私見を書こうと思います
ちなみに私、見守りカメラ使っています!
しかも2台!!

agenda

・takke家の使い方
・おすすめしない使い方
・カメラは核家族の強い味方!

takke家の使い方

1歳半の子どもがいる我が家の使い方を紹介します

我が家は“寝室”と“リビング”にそれぞれ配置!
寝室は寝ている我が子を見る用
リビングは死角が多いので家事をする時用

洗濯物を干している時など子どもの様子を常時チェックできます
家中どこでも子どもの様子が確認できるのが
非常に安心感があって家事などのストレスが軽減します!

(あとはtakkeは出張と当直が多いので
出張先から我が子の様子を見れるのが嬉しい…!)

ただ、カメラで見守りながら
外出したりはやっぱりできないな
というのが正直な感想です

おすすめしない使い方

使い方を誤るとネグレクトと判断されたり
子どもに危害が加わる可能性があります

カメラ≠ベビーシッター

残念ながらカメラはベビーシッターの代わりにはなりません
何かあった時に対応できない様な使用方法は
放置しているのと同じになってしまいます
見守りカメラはいわば“千里眼”
遠くから子どもを見るだけのツールでしかないのです

子どもだけを置いて長時間外出する
すぐに駆けつけられない場所に行く

こういう使い方は異常を確認してもすぐに対処できません
残念ながらネグレクトと判断されてしまう可能性があります…

乳児期は特に注意が必要

お子さんの年齢によって
許容される使用方法は変わるでしょう

乳児期は基本的に目の届くところで育児をするべきです
寝ている間に吐き戻した
体位が変わってベッドから落ちそう
起きて泣いている

など様子が変わりやすいし命に関わる危険性もあるため
結局子どもの近くにいざるを得ません

また体の小さい乳児はカメラでは様子が分かりづらいです
こういった理由で例え家の中でも
別室に子どもを置いて見守りカメラに頼りすぎるのは危険かなと思います

幼児期は乳児期の様な危険性は下がるのと
睡眠覚醒リズムも安定してきます

常識的な時間であれば、カメラで見守りながら
寝室で寝かしておくなどは許容されると思います
カメラのない時代でも寝室で寝かしつけておいて家事をする
ということは行われていたはずです。

カメラは核家族の強い味方

子どもを家において夫婦で外出…は難しいでしょう
ある程度大きくなったお子さんであれば
安全環境を確保した上で寝ている間に
近くのスーパーで急ぎの買い物!などは許容かなと
個人的には思います
そのくらいは文明の礫に頼っても良いのではないでしょうか

普段は自宅で別室で寝ている我が子の様子をカメラで見守りながら
夫婦の時間をゆっくり楽しむ、などの使い方が良さそうです

核家族化が進んだ現代で
育児の主役がやはり母になっている事実である中
1人で子どものそばで見続けるのは身
体的、精神的負担が大きいです

見守りカメラでいつでもどこでも様子が見える安心感は
そういった負担を減らすことは間違いありません
また父が子どもの様子が仕事先から見えることで
より主体的に育児に関われると良いなと思います

ベビーシッターがもっと普及したり、保育園が増えたり
子育ての負担が減る環境が整う社会になっていくといいですね
とはいえ、見守りカメラは非常に有用なツールであることは間違いありません!是非子育て中の方はご検討を…!!